専門分野
国際政治、紛争研究
研究テーマ
紛争研究(東ティモール、西パプア、パレスチナ、西サハラ)、ポリティサイド
研究紹介
紛争研究は、紛争をより深く理解し、解決の方向性を見定め、その糸口を見いだすことを目的としています。そのために紛争を分析し、和平交渉の事例や紛争後平和構築のあり方を研究します。個別事例研究とテーマ的研究があります。
私自身の紛争研究の原点は東ティモールにあり、東ティモールの紛争史や平和構築を研究してきました。事例としてはもうひとつ西パプア(パプア)における紛争を追っています。テーマについては民族自決を論じてきました。東ティモールも西パプアもそれをめぐる典型事例であり、最近は同じ問題意識からパレスチナと西サハラを研究しています。北アイルランドやタイ深南部にも関心があります。
東ティモール研究から発展したもうひとつのテーマがポリティサイド(政治集団の破壊)です。インドネシアの9・30事件後の虐殺を事例として研究していますが、冷戦期のカンボジア、アルゼンチン等の大量残虐行為、中国、韓国、台湾等の政治的暴力も射程においています。ジェノサイド条約がその射程からはずした政治集団の破壊を扱う研究で、虐殺発生のメカニズムを明らかにし、予防規範の確立をめざします。

松野 明久
MATSUNO, Akihisa
教授:Professor
学位:修士(文学)(東京外国語大学)
matsuno@osipp.osaka-u.ac.jp