専門分野
政治学、政治経済学、社会医学
研究テーマ
政治行動、政治制度、自殺対策
研究紹介
私は代表民主制の機能とその政治的・経済的結果に関心を持っています。どのような制度の下でどういった特徴を持つ有権者が活発に投票に参加するのか、どういった特徴を持つ有権者が福祉政策や教育政策の拡充を支持するのか、有権者の投票参加は政府の応答性を高めるのか、そして政府が実施する政策は有権者の幸福度や自殺リスクにどのような影響を及ぼしているのかといった疑問に答えるべく、さまざまなデータを用いて実証研究を行っています。私の研究を特徴づけるキーワードの一つは「見えない不平等」で、民主政治において声を持たない(つまり政治的に代表されていない)人々の存在を可視化することを目指しています。もう一つのキーワードは「エビデンス(科学的根拠)」で、現実社会での政策立案や制度設計に少しでも役立つ情報を提供するために、データ分析を通じて信頼度の高い科学的根拠をできるだけ多く提示することを重視しています。ゼミでは学術雑誌で発表されたエビデンスの妥当性を評価できる技術、そして独自のエビデンスを作りだす技術を学ぶ機会を提供したいと考えています。
松林 哲也
MATSUBAYASHI, Tetsuya
教授:Professor
学位:Ph.D. in Political Science (テキサスA&M大学)
matsubayashi@osipp.osaka-u.ac.jp