アドミッション・ポリシー
教育理念
21世紀に入り世界と日本は新たな秩序を模索しています。政治面では、依然として出口の見えない宗教・民族対立があり、地域紛争も頻発しています。これら前世紀から積み残した問題に加え、テロリズムのように新たな問題も生まれてきました。また、経済面では、地球環境、少子高齢化、長期景気低迷など、一局面では解決しない問題に直面しています。さらに、情報通信技術の発展は、社会のボーダーレス化・グローバル化を加速させています。
このような状況において政策を考えていくには、国際的視野を持つことや既存の学問の十分な知識に領域を越える発想を加えることが必要です。国際公共政策研究科(OSIPP:Osaka School of International Public Policy)は、このような問題に対処できる人材を輩出する中核的教育研究機関となることを目指しています。
教育プログラム
地球上のいろいろな場所で、率先して問題に取り組むことのできるプロフェッショナルを輩出するため、OSIPPは特徴ある教育体制を組んでいます。
柔軟なカリキュラム
さまざまな条件の学生に応えられるよう、カリキュラムを工夫しています。
- 国際機関職員や国際協力専門家等のキャリアを念頭においた科目があります。
- 単位互換制度により、本学の法学研究科・経済学研究科等他研究科をはじめ、京都大学・神戸大学等の協定校での単位取得も可能です。
- 夜間、週末の授業、集中講義や千里エクステンションでの授業など多様な形式での授業を開講しています。
- 諸外国では秋に入学するところが多く、またスピード化する現代社会のニーズに応えるため、博士後期課程に限り10月入学を実施しており、10月入学のための入試を秋期に、4月入学のための入試を冬期に行います。
- 博士後期課程の学生は、優れた研究業績を上げたと認められた場合、早期(1年以上3年未満)に修了することもできます。
多彩でユニークな授業
国際性、学際性、実践性を重視した、多彩な授業をそろえています。授業はおよそ4タイプに分かれます。
- タイプ1
法学・政治学・経済学の基礎を確認するベーシックな授業です。OSIPPに学ぶ学生は出身学部が多様なため、学部レベルの基礎に不安のある学生向けに用意されています。 - タイプ2
テーマを絞り込んだ、専門性の高い授業です。 - タイプ3
複眼的なアプローチを要する学際的な授業です。 - タイプ4
参加型の実践的な授業です。ネゴシエーション、ディベート、リーダーシップ、インターンシップ等、実用的な能力を身につけます。
インターンシップ・プロジェクト
OSIPPは日本で初めて、インターンシップの授業を設けた大学院です。
OSIPPでは、創設以来、専門的職業人育成の観点からインターンシップの持つ教育効果を重視し、大学院生がインターンシップに参加することを奨励してきました。特に1998年度からは、インターンシップを「プロジェクト演習」という正規科目として位置づけて、毎年、多くの学生に国内外でのインターンシップの機会を提供しています。
この科目の目的は、インターンシップの送り出しを制度的にサポートし、促進することにあります。受講者は、インターンシップを通じて、実務上のスキルや実際の現場の課題を学ぶことができ、社会人・組織人としての体験ができます。また、研究テーマを見つける、あるいは絞り込む上で、インターン経験やインターン先で関わったプロジェクトが役に立つ場合も多く、参加者は、インターン先の組織を内部からじっくり観察でき、就職に結びつくこともあります。
充実した教員スタッフ
教員は各分野での第一線の人材をそろえています。また、本学法学研究科、高等司法研究科、経済学研究科、社会経済研究所と連携しているほか、学外から積極的にスタッフを招くのもOSIPPの特徴です。国際機関や中央官庁の実務家、外交官、ジャーナリスト、シンクタンク研究員、企業家等が経験にもとづいて授業を行います。
手厚い論文指導
OSIPPでは学習の集大成である論文の作成を手厚く指導しています。例えば修士論文の作成にあたっては、2年次の後半には一次ドラフトを仕上げ、3名の審査委員による公開口頭報告会を受けることになります。口頭報告会では論文の内容のみならず、効果的なプレゼンテーションができるかどうかも評価されます。学生は報告会でのアドバイスを受けて論文を修正し、最終審査、教授会の決定を経て、学位が授与されます。
ダイナミックな学生群
これら、OSIPPのさまざまな取り組みの結果、次のような特徴をもつダイナミックな学生が集っています。
- 分野、経歴、年齢層、研究対象が多様です。留学生や社会人も多く、多様性が作り出すある種の混沌が、OSIPPのエネルギー源になっています。
- 明確な問題意識と高いモチベーションを持っています。
- フットワークが良く、行動力があります。インターンシップ、留学、フィールドワーク、NGO/NPO活動などに積極的に参加しています。
- 自らの考えを積極的に提示しています。OSIPPはプレゼンテーション能力の開発に力を入れています。
求める学生像
OSIPPは次のような人を求めています。
- より良い世界と日本の将来の建設のため「考えるリーダーシップ」をとりたい人
- 国際秩序、経済発展、危機管理、地球環境、NPO等の分野に興味を持ち、問題解決のための確かな知識と技術を身につけたい人、さらに深く研究したい人
- 国連や世界銀行等の国際機関で働くことを希望している人
- 政策立案、施行、評価プロセスにかかわりたい人
- 公共的な諸問題を数量的に構造解明し、あるいは歴史的に比較検討して、問題解決のための方法を学術的に研究したい人
入学選抜の基本方針
目的意識、基礎知識、論理的思考力およびプレゼンテーション能力などをみるため、研究計画書とそれに基づく口述試験、英語の筆記試験などを総合的に評価します。TOEFL、TOEICで一定の得点を得た者は、英語の筆記試験が免除されます。