国際社会はいま、新たな秩序を模索しています。21世紀に入りグローバル化のさらなる深化や情報通信革命の飛躍的な進展は、われわれに新しい機会と可能性をもたらしました。しかし、その一方で、国家間の対立はもとより、紛争、人権侵害、テロリズム、大量破壊兵器の拡散、国家機能の破綻といった国際政治・安全保障にかかわる脅威は続き、また、気候変動、環境破壊、貧困、国際的な資本移動による市場の撹乱など、経済・社会分野における問題は深刻なものとなっています。こうした諸課題に効果的に対応するため、国際社会は英知を結集し、一丸となってはたらく必要があります。
一方、今日の日本の政治システムや経済・社会システムにおいても、多くの課題が横たわっています。政治におけるアカウンタビリティの確保、長期不況の克服、産業構造の転換、少子高齢化対策、格差是正、男女共同参画の推進などに斬新な発想とリーダーシップが必要です。
OSIPPは、法学・政治学・経済学の学術的かつ実践的知識を総合し、現代の日本や国際社会が直面する公共的な政策課題に取り組んでいます。現実感覚に富み、体系的な分析・評価能力をそなえた、世界を舞台に活躍する公共政策プロフェッショナルの養成―これがOSIPPのミッションです。