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教員からのメッセージ

データ分析の力を身につけ、国際的な発信を目指す

鎌田 拓馬 KAMADA Takuma

  • 2012年      早稲田大学商学部卒業
  • 2014年      東北大学大学院文学部(行動科学)修士課程修了
  • 2020年      ペンシルバニア州立大学(社会学)博士課程修了
  • 2020年6月~9月  大阪大学大学院国際公共政策研究科専任講師
  • 2020年10月~現在 大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授

「根拠に基づく政策立案」を意味するEvidence-based Policy Making (EBPM)という言葉はここ数年でずいぶんと一般的に使われ、日常的にも耳にするようになりました。これは伝統や慣習に基づいて政策の意思決定をするのではなく、データ分析とその結果に基づいた政策の意思決定を社会全体が重要視し始めたことを反映していると考えられます。しかし同時にEBPMという言葉が一人歩きしている可能性も否めません。言葉に振り回されないようにするためには、データ分析に関するリテラシーを身につけ、言葉を鵜呑みにせず自ら健全に批判できる力を養う必要があると考えられます。そのような力を養うためには、データ分析に関する理解、データ分析が応用されている分野に関する問題領域の知識、さらに問題領域の知識がどのように学術的・社会的に位置付けられているかを俯瞰的に読み解く語学力、この3つの力を養う必要があります。国際公共政策学科ではこれらを身につける環境が提供されています。

データ分析に関しては全学共通教育科目の「社会科学のための確率統計」に始まり、法学部専門科目として提供されている「計量経済学I」、「計量経済学II」にて基礎的な力を養い、さらにプログラミングやデータ分析の応用力を身につけるための「Data Management」により基礎力から応用力まで網羅的に学習することができます。また、学生自らの関心のある専門知識を身につける授業は、経済学、政治学、法学の柱を軸に選ぶことができ、公共経済学、市民社会論、さらには犯罪の経済学などと幅広い範囲から学習することが可能です。3年生・4年生向けの授業の中には最新の英語論文を読み、それに関して英語で議論をする授業もあります。「Project Seminar in English」や「English Certificates」と併せて履修すれば学生の関心のある専門知識を習得しつつ、その内容を英語でインプット・アウトプットできる力も養うことができるでしょう。

国際公共政策学科に所属する教員のバックグランドは様々です。このように学際的な環境にいるみなさんには積極的に様々なことにチャレンジし見識を広げ、国際的な発信を目指していただきたいと思います。

国際公共政策学科 鎌田 拓馬 准教授