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井筒穂奈美さん(博士後期課程)が日本選挙学会優秀ポスター賞を受賞
OSIPP博士後期課程2年次の井筒穂奈美さんが、日本選挙学会において2025年度優秀ポスター賞を受賞し、2026年6月20日に日本大学で開催された授賞式に参加しました。

<報告論文>
Title: 「男女共同参画施策が女性の議会参入に与えた影響」
Author:井筒穂奈美、松林哲也
Abstract: 男女共同参画施策は、政治を含むあらゆる分野での男女の参画を目指した取組である。日本では政府主導で四半世紀にわたり推進されてきたことから、女性の政治参入にも一定の影響を及ぼしている可能性がある。そこで本稿では、この施策の効果を検証するため、差の差法を用いて1999年以降、全国に先駆けて男女共同参画を積極的に推進してきた鳥取県を介入群、地域情勢が類似する島根県を対照群として、1980年代前半から2024年までに実施された両県の県議会選挙および市町村議会選挙における女性候補者や当選者の割合の変化を比較した。分析の結果、県議会では施策の効果は確認されなかったが、市町村議会では女性の候補者や議員の割合が増加したことが分かった。特に、現職や無所属の候補者に占める女性割合が増加していた。また、多様な職業経験を持つ女性が立候補する傾向も確認された。これらの結果は、男女共同参画施策が参入障壁の低い市町村議会では女性の参入を促進する一方で、参入障壁の高い県議会では効果が小さい可能性を示唆している。
※なお、本研究の内容は、『年報政治学2026-Ⅰ』にて論文として刊行されました。