教員紹介
Faculty
研究テーマ
近現代日中(台)関係、日中戦争史、中国政治史、シンボルと記憶の政治学
研究紹介
日中戦争を含む第二次世界大戦が如何にして戦後の日中関係や東アジア地域関係に影響してきたか、その歴史的要因とメカニズムを実証的に研究しています。主に二つのアプローチから分析します。一つ目は、戦争に関わった各権力の主体の異なる戦争認識や解釈(上からの視点)、また身分・職業・性別・国籍が異なる戦争体験者の多様な戦時体験や記憶(下からの視点)に対して、歴史的検証と比較研究を行います。二つ目は、戦争関連の記念日・記念碑・記念館など政治的シンボルに着目し、集合的記憶がどのように構築され、維持されてきたのか、また如何にして国民感情に影響を及ぼしたのか、を明らかにするアプローチです。
現存の国際秩序やルールの基盤は第二次世界大戦後に作り上げられ、その根幹が近年大きく揺れているように見えます。戦後秩序の行き詰まりを打開する策を模索するには、その秩序の歴史的由来及び欠点や限界を究明することが不可欠です。
東アジア地域に限って言えば、戦後秩序に収められなかった/収めようとしなかった戦争遺留問題は終始地域関係に陰を落としています。それが地域間の誤解・対立・紛争につながるため、依然として重要な課題であり、歴史の視点から研究を深める必要があると思われます。従って、日中戦争史を中心にして東アジアの歴史問題を紐解く研究を行っています。
代表的な研究成果は下記の図とリンクをご参照ください。


学生へのメッセージ
近現代東アジアの戦争・終戦・戦後を政治史や国際関係史の視点から多角的に捉えることに興味のある方との交流を楽しみにしています。特に、戦争動員・プロパガンダへの実証的分析、またこれまでにそれほど注目されてこなかった戦争体験者(例えば、学徒兵、従軍看護婦、捕虜、戦争孤児、居留民など)に関わる史料の発掘と研鑽に取り組もうとする学生を歓迎します。