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教員紹介

Faculty

細井 友裕

細井 友裕

Hosoi Tomohiro

国際関係論/比較政治学/現代アフリカ政治
助教:Assistant Professor
学位:博士(学術)(東京大学)

研究テーマ

現代アフリカ諸国の統治構造/日本=アフリカの外交関係

研究紹介

私は現代アフリカに関連した政治現象を実証的に分析する研究に取り組んできました。アフリカは日本から遠い存在であり、日本で得られる情報は限られています。私の研究の出発点は、アフリカで何が起きているのかという素朴なものです。アフリカについて研究を進めるうちに、これまで当たり前と思っていた考えを改めるような、新たな視座をアフリカから学び取れることに気づきました。

現在主に取り組んでいるテーマは2つあります。1つはアフリカ諸国における軍と政府の関係(政軍関係)、もう1つは日本とアフリカの関係を軸にした、アフリカ諸国の国際関係です。いずれの研究でも、信頼できる情報を示すこと、数値などの評価可能な基準に基づいて論じることに留意して研究しています。

政軍関係は政治的安定を考える上で重要なトピックです。アフリカでは2010年代からしばしばクーデタが発生しており、地域の不安定化要因として懸念されています。しかし、各国についてのスナップショット的な分析は多く発表されていますが、比較政治学で蓄積されてきた政軍関係との関係や各国の比較を行った研究は十分とはいえません。そこでクーデタ防止策に関する政軍関係の理論的枠組みや国際環境とクーデタに関する研究を利用・発展させながら、アフリカにおける軍と政府の関係について他地域の研究者と協力しながら研究を進めています。

また、アフリカ諸国による対外関係について、日本とアフリカの関係を中心に分析しています。アフリカは受け身の存在とみなされる傾向があります。しかしアフリカ研究者たちは、アフリカ諸国が国際環境に敏感であり、主体的に行動してきたといいます。私は日本が1990代以降に進めてきたアフリカとの関係強化の過程について、外交文書に基づいて分析をしています。その結果、日本の政策にアフリカの意思や考えが影響を与えていることが明らかになりました。この研究を通じ、国際社会におけるアフリカの主体的なふるまいについての実態が明らかになるとともに、日本=アフリカ関係に関する知見も深められると考えています。

Hosoi, Tomohiro. 2025. “Patterns of African Union Sanctions on Coups d’État: Civilian Control as a Political Message.” Journal of Asian and African Studies: Forthcoming. DOI: 00219096251369523