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教員紹介

Faculty

前川 和歌子

前川 和歌子

Maekawa Wakako

国際関係論 / 紛争解決学 / 平和研究
准教授:Associate Professor
学位:Ph.D. in Government(エセックス大学)

研究テーマ

内戦の終焉と平和構築、内戦における介入

研究紹介

国家間の戦争が一般的に注目を集める一方、内戦は今も世界各地で発生しています。なぜ内戦は終わらないのか。和平合意が締結されても、なぜ紛争は再発するのか。どのような条件のもとで平和は定着するのか。私は、内戦の終焉と平和構築を主に第三者の介入という観点から研究しています。第三者としては国連や第三国を想定し、それらの介入が紛争の終結過程や紛争後社会にどのような影響を与えるのかを分析しています。

これまで、第三国による介入と和平合意の関係や、内戦における介入が紛争当事者の行動や統治に与える影響について研究してきました。近年は特に、国連平和維持活動(PKO)や国連政治ミッションを含む国連平和活動に着目し、それらが持続的平和の実現にどのように貢献するのかを研究しています。

国連平和活動は、市民への暴力の抑制や和平合意の履行支援といった安全保障・紛争マネジメント上の役割に加え、民主化、ガバナンスの向上、国家制度の構築など、紛争後社会の再建にも重要な役割を果たしています。私は、国連平和活動の安全保障・紛争マネジメント上の役割に加え、国連平和維持活動の展開や撤退が民主化やガバナンス、国際援助、外国直接投資、保健分野など社会の再建にどのような影響を与えるのかを理論的・実証的に分析し、紛争後社会における持続的平和の実現条件について研究しています。また、国連政治ミッションの役割や国連平和活動から政治ミッションへの移行過程にも注目し、平和構築戦略のあり方について研究を進めています。

Figure (a). Maekawa, Wakako, Barış Arı, and Theodora-Ismene Gizelis. 2019. “UN involvement and civil war peace agreement.” Public Choice 178: 397-416.

学生へのメッセージ

紛争や平和の問題は、遠い国で起きている出来事ではなく、国際社会のあり方や人々の生活と深く結びついています。なぜ紛争が発生し、どのような条件のもとで平和が維持されるのか。国際機関や各国政府はどのような役割を果たすことができるのか。こうした問いに対して、理論と実証の両面から考えることが私の研究の出発点です。

OSIPPでは、国際関係の観点だけでなく、政治学、経済学、法学、公共政策学など多様な視点を活用しながら複雑な国際問題に取り組むことができます。国際社会が抱える平和と紛争の課題について深く考え、自ら問いを立てて研究したい方と一緒に学べることを楽しみにしています。