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大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー6

 「ソーシャルビジネスという働き方」

 外国人女性の就労支援を目的としてアジア出身の女性たちが母国料理を提供する「神戸アジアン食堂バルSALA」。 ソーシャルビジネスという新しい働き方を通じた創業者の黒田尚子氏(27歳)と外国人女性スタッフたちの変化につ いて想いを共有して頂き、これからの働き方について参加者と意見交換を行います。どなたでも参加できます。奮ってご参加ください。

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趣旨説明:佐伯康考寄附講座助教(大阪大学大学院国際公共政策研究科稲盛財団寄附講座)
講演者 :黒田尚子氏(神戸アジアン食堂バルSALA代表)
体験談 :SALA外国人女性スタッフ -SALAで生まれた自信とつながり-
モデレーター:武田丈教授(関西学院大学人間福祉学部社会起業学科)

日 時:3月5日(日)15:00〜16:30
場 所:大阪大学中之島センター 講義室303 アクセス
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「ソーシャルビジネスという働き方参加希望」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー5

 ”Change of Japanese society with Filipino diaspora”

 日本に在留するフィリピン人は着実に増加を続け、2013年にはブラジルを上回り、中国と韓国に次ぐ3番目の人数 となりました。フィリピン人ディアスポラが日本とフィリピンで果たしてきた役割と現在の課題、そして今後の両国社 会との関係性のあるべき姿に向けた取り組み(ソーシャルイノベーション)について、両国社会の研究の第一人者であ る、津田守大阪大学名誉教授(現:名古屋外国語大学教授)を招聘しご講演いただくとともに、大阪大学フィリピン人 留学生会と連携し、フィリピン出身者たちと日本人学生、一般参加者との意見交換を行います。どなたでも参加できま す。奮ってご参加ください。

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講 師:津田守大阪大学名誉教授(現:名古屋外国語大学教授)

日 時:2月7日(火)10:30〜12:00
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「ソーシャルイノベーション連続セミナー5参加希望」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー4

 働き方改革を通じたソーシャルイノベーション

 働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジとして政府が取り組んでいる課題です。日本の労働市 場は、正規労働者と非正規労働者間の格差、男女格差など依然として多くの課題を抱えており、働き方改革を通じた日 本の労働市場全体の見直し、そして社会全体のあり方の見直しが必要とされています。そこで、内閣官房働き方改革実 現推進室参事官補佐の片岡修平氏を招聘し、働き方改革を通じたソーシャルイノベーションについてご講演いただき、 問題意識を共有する学内外からの参加者と意見交換を行います。本学学生をはじめ、どなたでも参加できます。奮ってご参加ください。

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講 師:片岡修平氏(内閣官房 働き方改革実現推進室 参事官補佐)

日 時:2月4日(土)15:00〜17:00
場 所:大阪大学中之島センター 講義室201 アクセス
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。(先着30名)
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「働き方改革を通じたソーシャルイノベーション参加希望」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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 国際難民法シンポジウム

 現在、国際社会をおおいに揺るがしている「難民」に着目し、国際協力、公共倫理の観点から難民の法的保護につい て議論します。難民認定は、高度な専門性と知識を必要とする専門的な手続きです。今後、日本の難民保護制度がどの ように進むべきか、英国、ニュージーランド、オーストラリアから難民法判事を迎え、各国の経験をお話いただき、日 本の可能性を一緒に考えてみませんか?本学学生をはじめ、どなたでも参加できます。奮ってご参加ください。

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司 会:村上正直教授(国際公共政策研究科)
    安藤由香里特任講師(国際公共政策研究科稲盛財団寄附講座)

登壇者:英国移民上訴法廷 副所長 Judith Gleeson氏
    ニュージーランド移民・難民保護法廷 副所長 Martin Treadwell氏
    元オーストラリア難民法廷・現オーストラリア国立大学 Linda Kirk氏
    関東弁護士連合会 外国人権利委員会 元委員長 駒井知会氏

日 時:2017年2月16日(木)14:00〜17:30、17日(金)10:00〜17:30
場 所:大阪大学中之島センター アクセス
言 語:英語(逐次通訳あり)
参 加:学生・一般、要事前申込み
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
    ◆件名:「国際難民法シンポジウム参加」
    ◆本文:1)お名前、2)ご所属
    ◆宛先:refugee★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座セミナー

 ソーシャルイノベーションにおけるリーガルサービスの潜在的ニーズ
 −シェアリングエコノミー推進プログラムの策定/スポーツ法務の経験から−

 ソーシャルイノベーションを考える場合、どのような業法規制が存在し、どんな点に気を付けなければならないか、 不安や懸念も多々あることでしょう。スタートアップ企業内弁護士として働きながら、内閣官房IT戦略室と協働して シェアリングエコノミー検討会議で安全・安心な利用のためのモデルガイドラインの策定に関与すると共に、観光庁 と協働して民泊新法の仕組み作りにも関与されている、第一東京弁護士会 石原遥平弁護士に、公益財団法人日本ス ポーツ仲裁機構(JSAA)での活動等、弁護士が活躍できるリーガルサービスの潜在的ニーズについてお話いただき、 参加者とともに考えます。

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進 行:安藤由香里特任講師(国際公共政策研究科稲盛財団寄附講座)
講演者:石原遥平弁護士(第一東京弁護士会)

日  時:2017年2月13日(月)17:00〜19:00
場  所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参  加:学生・一般、申込不要、直接会場へお越しください。
問合せ先:安藤由香里 ando★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー3

 BEYOND REASON
  −社会課題解決のために必要な視点−

 2016年12月にタンザニアで第4回甲子園野球大会が開催された。彼らの夢はタンザニア甲子園で活躍し、2020年の 東京オリンピックに出場すること。「野球なんかより、もっと大切なことがあるのでは」。JICA職員としてガーナ、 タンザニア事務所に勤務しながら、ガーナ、タンザニア両国の野球ナショナルチームの監督を務めた友成晋也氏(現 JICA北海道国際センター次長)が何度も抱いた葛藤であった。途上国支援で必要とされるベーシックヒューマンニー ズ整備の重要性。しかし、友成氏の悩みを聞いたアフリカの若者たちは言った。「野球がしたい。野球は生きがいなん だ。野球をやらせて欲しい」。ベーシックヒューマンニーズ整備の重要性に加え、社会的課題解決・ソーシャルイノ ベーションのために検討される必要がある視点とは何か。友成氏をお招きしてアフリカでのご経験をお話し頂くととも に、参加者との意見交換を通じ、議論を深めていきます。

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講 師:友成晋也氏(JICA北海道国際センター次長、NPO法人アフリカ野球友の会 代表理事)

日 時:1月28日(土)13:00〜15:00
場 所:大阪大学中之島センター 講義室301 アクセス
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。(先着30名)
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「ソーシャルイノベーション連続セミナー第3回参加希望」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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大阪大学大学院国際公共政策研究科客員教授

 千玄室先生特別講義「茶の精神と平和」

 講師がインフルエンザのため、開催を中止します。(2017年1月24日)

 千玄室教授は「一わんからピースフルネスを」の想念を提唱され、道・学・実をもってこれまで世界60か国以上の 国々を数百回にもわたり歴訪され、ニューヨークの国連本部や日米開戦の地となったハワイ真珠湾のアリゾナ記念館 など、多くの場所で平和祈念献茶式も行い、茶道文化の浸透・発展と世界平和の実現に向けた活動を展開されておら れます。
 今なお世界各地において武力紛争や政治対立、テロといった痛ましい現実が立ちはだかりますが、和平や和解、対 話に向げた積極的な動きも見られています。こうしたなか、茶道の伝える「和敬静寂」という理念の原点に立ち返り つつ、他者との摩擦や相違を対立や衝突にばかり転換するのではなく、新しい平和な社会へと進化を促す斬新なイノ ベーションを考えることが今こそ必要とされています。
 今回は、「国際連合システム論」の授業の一環として、芸術・宗教・哲学・社交などすべて包み込む総合的な文化 としての茶の精神の 一端に触れつつ、よりよい平和な世界の実現に向げて私たち一人ひとりが何をし、どのような貢 献ができるのかについて、千教授に特別講義をしていただき、ともに考えていきたいと思います。

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進 行:星野俊也教授(国際公共政策研究科/前理事・副学長)
講 師:千玄室客員教授(ユネスコ親善大使/日本国際連合協会会長/茶道裏千家前家元)

日 時:2017年1月26日(木)11:00〜12:00(開場 10:30)
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:学生・一般(先着50名)、要事前申込
申込み:下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「千玄室先生特別講義参加希望」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)

※この特別講義は、本講座と共催で開催いたします。


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<開催報告>

元外務省事務次官/大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座特任教授
  薮中三十二 OPEN教室
  「2017年、 トランプ政権下の世界展望」

 2017年1月10日、本講座の特任教授である薮中三十二先生(元外務省事務次官)による、第4回OPEN教室「2017 年、トランプ政権下の世界展望」を開催しました。薮中先生は冒頭で、反自由貿易、移民排斥など、世界各地で見られ た社会の変化について問題意識を共有しました。その上で、2017年初頭のトランプ次期米国大統領のツイッターに対 するトヨタ自動車の対応などについて参加者とともに検証を行い、交渉相手の求めている本質を見抜き、どのタイミン グで、どのような印象を与えるかを意図することの重要性について話されました。外務省における各国との交渉経験を 織り交ぜたお話に、参加者たちは引き込まれていました。
 講演後に行われた質疑応答とコーヒーアワーでは、政治経験が無い実業界出身のドナルドトランプ氏の米国大統領へ の就任が目前に迫る中、日本における2009年の民主党政権への政権交代との違いなどについて、参加者からは多くの 質問が寄せられました。

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         講義の様子                       薮中先生         

※本講座では、2017年1月・2月にも複数の公開セミナーを実施予定ですので、是非、ご参加ください。


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シンポジウム
『保護する責任』の15年と日本:共有する人道危機に取り組む

 OSIPP稲盛財団寄附講座では、シンポジウム<『保護する責任』の15年と日本:共有する人道危機に取り組む>を 開催いたします。どなたでもご参加いただけます。奮ってご参加ください。

 2001年12月に「保護する責任」が提言されてから15年が過ぎた。この間、国際社会では議論が吹き荒れたが、日本 では、人道危機も難民問題もまして人道的介入も「遠い世界の出来事」であり、決して多くは語られてこなかった。 だがその一方で、間違いなく、この世界の人道危機は我々共有の危機である。実際、様々な立場から、この危機と向き 合ってきた日本人も存在する。本シンポジウムでは「保護する責任」概念の発展に大きく貢献した、E・ラック元「保 護する責任」担当国連事務総長特別顧問による発題を出発点として、日本の研究者・実務家との議論を通して、日本も 共有する危機への取り組みについて考える。

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日 時:2017年1月15日(日)13:00〜17:30
場 所:大阪大学中之島センター10階 佐治敬三メモリアルホール アクセス
参 加:無料
問合せ:中内政貴(大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授)
    e-mail:nakauchi★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


 【総合司会】 中内政貴(大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授)

 13:10〜14:00
 ビデオ講演  エドワード・ラック
        (コロンビア大学教授、元「保護する責任」に関する国連事務総長特別顧問)
 14:10〜15:00
 若手研究者・実務家報告 司会:千知岩正継(北九州市立大学)
        政所大輔(神戸大学)
        牧秀崇(日本国際協力システムJICS)
        中村長史(東京大学)
 15:10〜17:10
 パネルディスカッション 司会:星野俊也(大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)
        長有紀枝(立教大学教授)
        吉崎知典(防衛研究所特別研究官)
        東大作(上智大学准教授)
 17:10〜17:25
 『資料で読み解く「保護する責任」』の紹介
        大庭弘継(京都大学研究員)


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 元外務省事務次官/大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座特任教授
  薮中三十二 OPEN教室
  「2017年、 トランプ政権下の世界展望」

 OSIPP稲盛財団寄附講座では、特任教授 薮中三十二先生(元外務省事務次官)による、第4回OPEN教室を開催いたします。 OPEN教室終了後には、コーヒーアワーも行います。学内学生をはじめ、どなたでもご参加いただけます。
奮ってご参加ください。

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日 時:1月10日(火)10:30〜12:00(12:00〜13:00コーヒーアワー)
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。(先着35名)
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「OPEN教室参加」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属、3)コーヒーアワー(無料)への参加有無
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


 ■薮中三十二先生略歴
 1948年大阪府生まれ。大阪大学法学部中退。外務省入省。73年コーネル大学卒業。
 ジュネーブ国際機関日本政府代表部公使、在シカゴ日本国総領事、アジア大洋州局長(六カ国協議日本代表)、
 外務審議官(経済・政治担当)、外務事務次官を経て大阪大学特任教授、立命館大学特別招聘教授。
 著書に『対米経済交渉-摩擦の実像-』(サイマル出版会)、『国家の命運』(新潮選書)、
 『日本の針路』(岩波書店)、『世界に負けない日本』(PHP新書)がある。

このOPEN教室は、本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論U」の授業の一環として行うものです。
「第3回Open教室」の開催報告はこちら


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<開催報告>

大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー2

 ローカルとグローバルが混ざる教育
 −高等教育におけるイノベーション−

 2016年12月20日、本講座では立命館アジア太平洋大学初代学長の坂本和一氏を招聘し、グローバルな公共倫理と ソーシャル・イノベーション連続セミナー2「ローカルとグローバルが混ざる教育−高等教育におけるイノベーション −」を開催致ました。坂本先生は「不可能」「時期尚早」など多くの否定的な意見が寄せられた構想設立時の様子と、 その当時の心境について参加者に語りかけました。そして、留学生と日本人が半数ずつ、英語と日本語の両方でのカリ キュラム構成など、当時の「常識」では考えられなかった発想が結果的に、日本の大学の留学生受け入れ(インバウン ド)の水準を一段階引き上げることにつながったことについて共有してくださいました。セミナーには学部・大学院・ 専攻・国籍などが異なる多様な参加者が集まり、坂本先生の講義の後に行われたディスカッションでは、多様性が生み 出すことのできる力に気付くことができる大変貴重な学びの機会となりました。

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         坂本先生                       薮中先生         

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                講義の様子                


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<開催報告>

特別講義「世界の通商政策の潮流−21世紀型の通商政策を目指して−」

 2016年12月13日、本講座では日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部国際経済課長の椎名幸平氏を招聘し、特別 講義「世界の通商政策の潮流−21世紀型の通商政策を目指して−」を開催しました。椎野先生は21世紀型と呼ばれる 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定交渉とRCEP/AECとの違いなどについて説明され、ウルグアイラウンド以降の 世界の通商政策の変化についても解説してくださいました。椎野先生のご講演後は、本講座の薮中三十二特任教授(元 外務省事務次官)がファシリテーターとなり、電子商取引などの新しい形態の商取引が増加する中での今後の通商政策 のあるべき方向性などについて、学生たちとの活発なディスカッションが行われました。

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         椎野先生                       薮中先生         

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                講義の様子                


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大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー2

 ローカルとグローバルが混ざる教育
 −高等教育におけるイノベーション−

 本講座の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)による授業「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論U」
の一環として、立命館アジア太平洋大学初代学長の坂本和一氏を招へいし、「ソーシャル・イノベーション連続セミ ナー:ローカルとグローバルが混ざる教育−高等教育におけるイノベーション−」を開催いたします。
興味のある学生、一般のみなさま、ぜひこの機会にご参加ください。

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司 会:薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)
ゲスト:立命館アジア太平洋大学初代学長 坂本和一氏

日 時:2016年12月20日(火)10:30〜12:00
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:学生・一般(先着30名)、要事前申込
申込み:下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「ローカルとグローバルが混ざる教育」参加
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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特別講義「世界の通商政策の潮流−21世紀型の通商政策を目指して−」

 本講座の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)による授業「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論U」
では、日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部国際経済課長の椎名幸平氏を招へいし、特別講義「世界の通商政策の潮流−21世紀型の通商政策を目指して−」を開催いたします。 興味のある学生のみなさま、ぜひこの機会にご参加ください。

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司 会:薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)
ゲスト:日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部国際経済課長 椎名幸平氏

日 時:2016年12月13日(火)10:30〜12:00
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:本学学生対象(先着30名)、要事前申込
申込み:下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「世界の通商政策の潮流」参加
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー2

 Food Crisis, Poverty, and Global Health for Social Innovation

 講師が来日できなくなったため、開催を中止します。(2016年12月6日)

 アジアの経済成長は著しいものの、同地域には依然として、貧困の問題が重要な社会課題となっています。特に食糧 不足・栄養不足を原因とする健康上の問題は貧困層の社会上昇を妨げる重要な因子となっており、人間の安全保障の観 点からグローバルヘルス外交を進める日本にとって、解決に向けた取り組みが急務となっています。そこで、同分野の 専門家であるKeokam Kraisoraphonhチュラロンコーン大学准教授に講演を頂き、Leping Social Entrepreneur Foundation代表のJaff Shen氏、Global Links Initiative代表のFan Li氏に討論者としてコメントを頂くとともに、問 題意識を共有する参加者たちと意見交換を行います。

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講 師:Keokam Kraisoraphongチュラロンコーン大学政治経済学部准教授
討論者:Jaff Shen氏(Leping Social Entrepreneur Foundation代表)
    Fan Li氏(Global Links Initiative代表)

日 時:12月10日(土)16:30〜18:00
    ※4時間目(14:30-16:10)に開講されている「グローバルヘルス概論」が延長した場合は、
     セミナー開始時間が多少遅くなる可能性がありますので予めご了承ください。
場 所:大阪大学中之島センター 404号室 アクセス
言 語:英語(通訳はありません)
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。(先着30名)
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「12/10ソーシャルイノベーションセミナー参加」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属、3)終了後のコーヒーアワー(無料)への参加有無
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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<開催報告>

特別講義「少子高齢化社会と外国人労働者の動向」

 2016年11月22日、本講座では厚生労働省職業安定局派遣・有期労働対策部外国人雇用対策課長の久知良俊二氏を招
聘し、特別講義「少子高齢化社会と外国人労働者の動向」を開催しました。久知良先生は外国人労働者に関する学生た
ちの理解を深めるため、在留外国人と外国人労働者増加の歴史的背景や在留資格の違いなどの導入的な説明から、近年
の外国人労働者を取り巻く環境の変化と今後の展望まで幅広くお話をくださいました。外国人労働者の問題は昨今、テ
レビや新聞など各種メディアでも多く取り上げられていることから学生たちの関心も高く、質問の挙手が途絶えること
なく予定時間を大幅に超過して活発な議論が行われました。

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         久知良先生                       薮中先生         

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                講義の様子                

 本講座では12月13日(火)に日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部国際経済課長の椎名幸平氏をお招きして、世
界の通商政策の潮流について理解を深める機会を設け、ソーシャルイノベーターの育成に貢献して参ります。
本講座の受講生と、大阪大学の学生に限り特別聴講枠を設けておりますので、関心のある学生はぜひご参加ください。


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Gender Based Violenceを考えるドキュメンタリー
「女を修理する男」上映会

 Gender Based Violenceを考えるドキュメンタリー「女を修理する男」の上映会を開催します。
どなたでも参加できます。ぜひこの機会にご参加ください。

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上映後トーク:大橋 一友 教授(大阪大学大学院医学系研究科)

日 時:2016年12月1日(木)16:30〜19:00
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:無料、事前申込不要、直接会場へお越しください。


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特別講義「少子高齢化社会と外国人労働者の動向」

 本講座の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)による授業「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論U」
では、厚生労働省職業安定局派遣・有期労働対策部外国人雇用対策課長の久知良俊二氏を招へいし、特別講義「少子高齢化社会と外国人労働者の動向」を開催いたします。 興味のある学生のみなさま、ぜひこの機会にご参加ください。

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司 会:薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)
ゲスト:厚生労働省職業安定局派遣・有期労働対策部外国人雇用対策課長 久知良(くちら)俊二氏

日 時:2016年11月22日(火)10:30〜12:00
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:本学学生対象(先着35名)、要事前申込
申込み:下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「少子高齢化社会と外国人労働者の動向」参加
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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<開催報告>

特別講義「日米安全保障条約」

 2016年10月18日、本講座では外務省北米局日米安全保障条約課長熊谷直樹氏を招へいし、特別講義「日米安全保障
条約」を開催しました。熊谷氏による日本を取り巻く安全保障環境と日米安全保障体制に関するご講演を踏まえ、本講
座の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)がファシリテーションを行い、学生たちによる質疑応答・ディスカッションが行われました。 米国の大統領選挙が直前に迫っていることもあり、学生たちからは予定終了時間を超えて熱心に質問が行われました。
 本講座では、今学期に厚生労働省、日本貿易振興機構(JETRO)などからも専門家を招聘し、学生たちがソーシャル・イノベーションを 推進していくための社会課題に対する理解を深める機会を提供していきます。

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         熊谷先生                       薮中先生         

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           講義の様子                    参加者との記念撮影         


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<開催報告>

大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー1

 社会的摩擦を超え、グローバル社会の一員として、
 新たな価値を生み出すためのソーシャル・イノベーション


 2016年10月9日に開催いたしました連続セミナーの開催報告は、大阪大学大学院国際公共政策研究科ホームページ「OSIPP NEWS」に掲載されていますので、 こちらをご覧ください。


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特別講義「日米安全保障条約」

 本講座の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)による授業「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論U」
では、外務省北米局日米安全保障条約課長 熊谷直樹氏を招へいし、特別講義「日米安全保障条約」を開催いたします。 興味のある学生のみなさま、ぜひこの機会にご参加ください。

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司 会:薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)
ゲスト:外務省北米局日米安全保障条約課 課長 熊谷直樹氏

日 時:2016年10月18日(火)13:00〜14:30
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:本学学生対象(先着35名)、要事前申込
申込み:下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「日米安全保障条約」参加
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


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大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座
グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション連続セミナー

 社会的摩擦を超え、グローバル社会の一員として、
 新たな価値を生み出すためのソーシャル・イノベーション

 現代社会には、格差や移民問題など、様々な社会的摩擦が存在します。
これらの社会的摩擦を対立ではなく、新たなイノベーションを生み出すための原動力となるために。
大阪大学大学院国際公共政策研究科稲盛財団寄附講座「グローバルな公共倫理とソーシャルイノベーション」では、 社会的摩擦を超え、新たな価値を生み出すことを目指し、連続セミナーを開催いたします。
 第1回目は「摩擦を乗り越え、アフリカで新たに生み出された価値〜25 万人の生活を変えた日本人社会起業家の挑戦〜」と題して、 ケニア・ナッツ・カンパニー創業者、オーガニック・ソリューションズ会長である、佐藤芳之氏にご講演いただきます。どなたでもご参加いただけます。奮ってご参加ください。

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講 師:佐藤芳之氏(ケニア・ナッツ・カンパニー創業者、オーガニック・ソリューションズ会長)

日 時:10月9日(日)13:00〜14:30
場 所:大阪大学基礎工学国際棟シグマホール(豊中キャンパス) アクセス
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。(定員150名)
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「ソーシャルイノベーション・セミナー参加」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属、3)終了後のコーヒーアワー(無料)への参加有無
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


 ■佐藤芳之氏
 ケニア・ナッツ・カンパニー創業者、オーガニック・ソリューションズ会長。32 歳で単身ケニアに戻り、鉛筆工   場、製材工場、ビニールシート工場など、小規模なビジネスを次々と立ち上げ、うち一つを最終的にケニア・ナッ  ツ・カンパニーとして世界 5 大マカダミアナッツ・カンパニーに成長させる。 2008 年に同社をケニア人パート   ナーに譲渡したのち、微生物を活用した公衆衛生・肥料事業をケニア、ルワンダで展開。


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 第4回 OSIPP稲盛財団寄附講座公開セミナー
  「地域の縁の現在:建築の新しい展開」

 2016年5月に開催された「第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」に制作委員として関わった、本講座の篠原雅武特任准教授による公開セミナーを開催いたします。 セミナーには、「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」で出展に関わった、建築家の伊藤暁氏、家成俊勝氏をお招きし、展覧会の報告と具体的な取り組みの概要をお話いただきます。 さらに、建築家以外の分野からは、人類学者の松嶋健氏をお招きし、参加者も交えた討論を行います。
 建築と人文社会科学との接点での試みは貴重な機会であり、参加者からの質疑応答の時間も設けますので、積極的なご参加をお待ちしております。


日 時:9月3日(土)14:00〜18:00
      14:00 開会挨拶と趣旨説明
      14:10 神山プロジェクトについて(建築家 伊藤暁氏)
      15:00 ドットアーキテクツの活動について(建築家 家成俊勝氏)
      15:50 コメント(人類学者 松嶋健氏)
      16:30 座談会
場 所:大阪大学会館2階 セミナー室1 アクセス
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。(先着40名)
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「公開セミナー:地域の縁の現在」参加
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


  2016年5月に開催されたヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の総合テーマは「前線からの報告」であった。
 ディレクターであるチリの建築家アレハンドロ・アラヴェナは述べている。

 建造環境と、さらに人びとの生活の質を向上させるためにも、戦われることが必要とされるいくつもの戦場、拡大
 されるべきいくつもの前線がある。地球上ではますます多くの人びとが、住むためのささやかな場所を探し求めて
 いるが、それを達成するための条件は、時とともにいっそう大変なものになっていく。

  ビエンナーレ日本館は、「縁」というキーワードのもと、日本各地で取り組まれている建築実践を紹介した。
 徳島県の神山町でおこなわれているプロジェクトと、小豆島での取り組みは、「地域」の課題に自覚的に取り組む
 点で、アラヴェナの関心に近いものであった。いずれもが、過疎状態にある地域での取り組みである。神山は古民
 家の改装、空き家の改修、丸太のような地域資源の活用を特徴とする。また、小豆島の「Umaki camp」は、地域の
 連帯や交流を促進するためのいくつものメディアを包含するようにして建てられている。
  これらは、アラヴェナのいう生活の条件の改善に取り組む建築実践である。社会のあり方を支え直し、生活を豊
 かにするための実践としても捉えることができる。この実践が何であるか、どこに向かうのかを価値評価していく
 ためには、広く人文社会科学の議論との接点で、考察を深めることも求められる。また、社会の支え直し、生活の
 豊かさの維持といったことは、人文社会科学で問われる問題であり、これが建築で問われていることとどう重なる
 のかを考えることも、求められる。

  以上の関心から、公開セミナー「地域の縁の現在:建築の新しい展開」を開催し、参加者を交えた討論を行う。
 神山プロジェクトの中心人物である建築家の伊藤暁氏、小豆島プロジェクトの中心人物である建築家の家成俊勝氏
 には、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の報告と具体的な取り組みの概要、その社会的意義、さらには、ヴェ
 ネチアでの経験から考えたことなどを話していただく。そして、イタリアの精神医療の研究から、「地域」の概念
 にかんする研究へと関心を広げつつある人類学者の松嶋健氏からのコメントを頂く。そのうえで、ヴェネチア・ビ
 エンナーレ日本館の制作委員を務めた篠原雅武特任准教授を交えた座談をおこない、質疑応答の時間を設ける。

※2016年5月に開催された、第15回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展において、日本館「en[縁]:アート・オ
 ブ・ネクサス」は、審査委員特別賞を受賞しました。詳しくはこちら


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<開催報告>

 元外務省事務次官/大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座特任教授
  薮中三十二 OPEN教室
  「グローバルに打ち勝つために―真のグローバル人材育成―」

 2016年7月5日、本講座の特任教授である薮中三十二先生(元外務省事務次官)による第3回OPEN教室を開催しまし た。
 薮中先生は冒頭で、アメリカ大統領選挙とイギリスのEU離脱という、世界各国で起きているグローバル化への反動 について言及したうえで、日本社会が直面する少子高齢化と人口動態についての問題提起を行い、ガラパゴス化する のではなく、世界と渡り合う人材に成長していくことの重要性を参加者に強調されました。
 講演の中では、グローバル人材に必要な五大必須条件について説明を行ったうえで、世界と渡り合うには、好き嫌 いの感情で動くのではなく、60:40程度に、自身の陣営が有利になるような条件で、交渉をまとめることを目指すした たかさも重要であると解説されました。
 参加者からは、講演中に言及があった「情報力」に関し、薮中先生が具体的に、どのようなメディアを使用して、 情報収集を行われてきたのか、など活発な質疑応答が行われました。
 講演終了後のコーヒーアワーには、留学から帰国した前年度受講生なども駆けつけ、学年、専攻、組織を超えた盛 んな交流が行われました。

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        講演される薮中先生                    講演会の様子         

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参加者との記念撮影

※このOPEN教室は本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論T」の授業の一環として行  われました。後期に開講する「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論U」においても、外部専門家を招聘  した講演会を開催する予定です。


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 元外務省事務次官/大阪大学大学院国際公共政策研究科(OSIPP)稲盛財団寄附講座特任教授
  薮中三十二 OPEN教室
  「グローバルに打ち勝つために―真のグローバル人材育成―」

 OSIPP稲盛財団寄附講座では、特任教授 薮中三十二先生(元外務省事務次官)による、第3回OPEN教室を開催いたします。 OPEN教室終了後には、コーヒーアワーも行います。学内学生をはじめ、どなたでもご参加いただけます。
奮ってご参加ください。

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日 時:7月5日(火)13:00〜14:30、14:30〜コーヒーアワー
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:無料、要事前申込み、どなたでもご参加いただけます。(先着80名)
申込み:下記のとおりメールにてお願い致します。
      ◆件名:「OPEN教室参加」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属、3)コーヒーアワー(無料)への参加有無
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)


 ■薮中三十二先生略歴
 1948年大阪府生まれ。大阪大学法学部中退。外務省入省。73年コーネル大学卒業。
 ジュネーブ国際機関日本政府代表部公使、在シカゴ日本国総領事、アジア大洋州局長(六カ国協議日本代表)、
 外務審議官(経済・政治担当)、外務事務次官を経て大阪大学特任教授、立命館大学特別招聘教授。
 著書に『対米経済交渉-摩擦の実像-』(サイマル出版会)、『国家の命運』(新潮選書)、
 『日本の針路』(岩波書店)、『世界に負けない日本』(PHP新書)がある。

このOPEN教室は、本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論T」の授業の一環として行うものです。
「第2回Open教室」の開催報告はこちら


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<開催報告>

放送大学教授
  高橋和夫氏 講演会 「イスラム国の野望」

 2016年6月22日、高橋和夫先生(放送大学教授)をお招きし、「イスラム国の野望」と題した特別講演会を開催し ました。
 高橋先生は冒頭で、なぜ「イスラム国」が拡大し、各国の若者たちの心をつかむことが出来たのかについて、その魅 力と手法の解説をされました。そのうえで、なぜイラクはアメリカ軍が撤退するまでは安定していたのかについて、ペ トレイアス将軍が用いた戦略を紹介しながら、2011年のアメリカ軍撤退までのイラクの治安安定について説明し、そ のうえで、アメリカ軍撤退以降のシーア派のマリキ政権の失政が、イスラム国の台頭を招いたと解説されました。
 そしてシリア情勢について、「アラブの春」がシリアへ拡大し、大規模な民主化運動と、それを鎮圧するためのアサ ド政権の弾圧によって内戦が始まったこと、そしてアサド政権が自由シリア軍の戦いを重視する中で、結果的に自由シ リア軍と対立するイスラム系勢力の力が増したこと(「アサド政権とテロとの戦い」という構図を作り出すというアサ ド政権の思惑)について解説されました。また、なぜロシアがアサド政権を支持しているのかについての歴史的背景に ついてもご説明を頂きました。
 参加学生からは、劣勢となっているイスラム国が今後に再び勢力を拡大する可能性や、アサド政権の今後の展望に関 する質問が行われるとともに、イスラム国に各国の若者が集まっている背景となっているイスラム移民の二世・三世た ちが各国社会で置かれている不安定な立場を、どのように解決すべきかなどについて活発な議論が交わされました。

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        講演会の様子               高橋先生、薮中先生を囲んでの懇談会   

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高橋先生と薮中先生

この講演会は本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論T」の授業の一環として行われ ました。
7月5日(火)には本講座の特任教授である薮中三十二先生によるOPEN教室「グローバルに打ち勝つために-真のグロー バル人材育成-」を開催予定です。


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放送大学教授
  高橋和夫氏 講演会 「イスラム国の野望」

 なぜイスラム国が登場し、なぜ世界中が脅威を感じているのかを理解するには、現状と歴史的経緯を立体的に見る必 要がある。「イスラム国」が急拡大した背景・手法、「イスラム国」の当地の実態、ロシアの介入とアメリカが地上部 隊を送らない理由などの重要なポイントについて理解し、「イスラム国」登場の背景と意味を考えるきっかけになるこ とを願っています。
 講演後は、本講座の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)と高橋和夫先生との対談の場を設けます。世界情勢に 精通する両先生の対談は非常に貴重なものであり、参加者からの質疑応答の時間も設けますので、積極的なご参加をお 待ちしております。

 昼食時間帯に懇談会を行います。軽食をご用意いたしておりますのでこちらもぜひご参加ください。

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日 時:2016年6月21日(火)
    10:30〜12:00 講演会、12:00〜13:00 懇談会、13:00〜14:30 ディスカッション
    ※講演会のみの参加も可能
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:本学学生対象(先着50名)、要事前申込
申込み:下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「イスラム国の野望参加」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属、3)懇談会への参加の有無
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)

この講演会は本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論T」の授業の一環として行うものです。


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<開催報告>

東海大学海洋学部海洋文明学科教授
  山田吉彦氏 講演会 「海洋国家日本の近未来像」〜東アジア海域展望〜

 2016年5月31日、山田吉彦先生(東海大学海洋学部教授)をお招きし、「海洋国家日本の近未来像―東アジア海域
展望―」と題した特別講演会を開催しました。
 山田先生は冒頭で、日本の海洋政策の現状と、日本の海域面積や排他的経済水域面積の規模をふまえて世界有数の海 洋国家であることについて説明を行ってくださいました。そのうえで、人件費の高騰や構造的な要因による漁業分野で の国際競争力が低下してきたことや、北海道における漁業の高付加価値化に向けた新たな取り組みについて解説が行わ れました。
 本研究科の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)との対談では、南シナ海、東シナ海、そして北方領土の問題に ついての世界情勢についての議論が行われ、漁船乗組員逮捕の背景となっている各国の思惑などについて意見交換が行 われました。
 受講生からはメタンハイドレートなど、現段階では採算が取れずに民間が参入を拒んでいる資源について、日本国内 のおけるエネルギー自給率を安定させるという観点から、持続可能なかたちで事業化を進めていくための方策など、様 々な論点について、活発な質疑応答・意見交換が行われました。

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        講演される山田先生              山田先生、薮中先生を囲んでの懇談会   

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山田先生と薮中先生による対談・学生とのディスカッション

この講演会は本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論T」の授業の一環として行われました。
6月21日(火)には高橋和夫先生(放送大学教授)をお招きし、特別講演会「イスラム国の野望」を行う予定です。


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<開催報告>

北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授
  渡辺将人氏 講演会 「アメリカの政治、社会」

 2016年4月26日、渡辺将人先生(北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授)をお招きし「ア
メリカの政治・社会」と題した特別講演会を開催しました。
 渡辺先生は冒頭で、アメリカ大統領選挙と選挙制度全体(有権者登録制度、議員立法の多さなど)に関する解説を行 い、宗教右派や、ティーパーティなどの米国大統領選挙を理解するうえで重要なキーワードに関する説明をしてくださ いました。そのうえで、米国社会における格差の拡大と、エスタブリッシュメント層への反発などの要因が、現在行わ れている予備選挙において、トランプ氏とサンダース氏が支持を集めている背景となっていることについて解説が行わ れました。
 本研究科の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)との対談では、共和党予備選挙におけるトランプ氏と、ルビオ 氏、クルーズ氏らとの違いについての議論が行われ、トランプ氏が得意としているテレビ視聴者への支持の呼びかけが 成功していることに関し、オバマ大統領が大統領選挙で展開したソーシャルメディアを通じた広報戦略との対比による 解説が行われました。
 参加学生からのサンダース氏が支持を集めている理由に関する質問に対し、渡辺先生はオバマ大統領への若者の興奮 と失望が反動となって、サンダース氏への支持につながっている可能性などについて言及されました。またトランプ氏 の発言が徐々に「大統領らしい発言(Presidential like)」なものに移行しつつある点についても渡辺先生は指摘され、 大統領選挙中と、大統領選挙後の発言の変化についても注目する必要があると指摘されました。

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   薮中先生による挨拶                  講演される渡辺先生   

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渡辺先生と薮中先生による対談・学生とのディスカッション

この講演会は本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論T」の授業の一環として行われました。


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東海大学海洋学部海洋文明学科教授
  山田吉彦氏 講演会
  「海洋国家日本の近未来像」〜東アジア海域展望〜

 海洋国家日本には、海底資源、漁業資源など豊富な海洋資源が眠っている。海洋を活用することにより、日本はさら
なる発展をとげることだろう。しかし、日本を取り巻く国際情勢は複雑である。南シナ海においては中国が人工島を建
設するなど、周辺国の主権を脅かしている。東シナ海においては、尖閣諸島への接近を繰り返すとともに周辺海域での魚の乱獲が続けられている。
 この講演会では、国際関係の中で、「海」という視点から日本の繁栄と国際貢献を考えて見たいと思います。
 講演後は、本講座の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)と山田吉彦先生との対談の場を設けます。
東アジア海域のご専門である両先生の対談は非常に貴重なものであり、参加者からの質疑応答の時間も設けますので、積極的なご参加をお待ちしております。

 昼食時間帯に懇談会を行います。軽食をご用意いたしておりますのでこちらもぜひご参加ください。

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日 時:2016年5月31日(火)
    10:30〜12:00 講演会、12:00〜13:00 懇談会、13:00〜14:30 ディスカッション
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:本学学生対象(先着50名)、要事前申込
申込み:下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「海洋国家日本の近未来像参加」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属、3)懇談会への参加の有無
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)

この講演会は本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論T」の授業の一環として行うものです。


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北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授
  渡辺将人氏 講演会 「アメリカの政治、社会」

 2016年のアメリカ大統領選挙をめぐり、メディアではさまざまに報道されています。トランプの優勢が報じられて いますが、そもそもトランプがこれほどまでに台頭したのはなぜか。はたして彼が大統領になるのか。また、大統領 選後のアメリカ、そして世界はどのようになるのか。
 この講演では、アメリカ政治の研究にかかわってこられた渡辺将人氏をお招きし、現在のアメリカ社会の状況と現 在にいたる歴史的経緯についてお話いただきます。講演後は、本講座の薮中三十二特任教授(元外務省事務次官)を 交えたディスカッションを行います。
 興味のある学生のみなさま、ぜひこの機会にご参加ください。

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日 時:2016年4月26日(火)10:30〜12:00 講演会、13:00〜14:30 ディスカッション
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:本学学生対象、申し込み不要

この講演会は本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論T」の授業の一環として行うものです。


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日韓国際人権法シンポジウム〜東アジア連携に向けて

 韓国と日本は多くの国際人権条約の加盟国であり、またともに国連人権理事会のメンバー国です。したがって、両国は東アジアあるいは国際社会において 協力して国際人権の保護・進展につとめることが期待されます。そのために、両国の研究者と実務家が集い、現状を報告し、 連携を模索する機会としてシンポジウムを開催します。
 発表は各20分程度とし、以下のプログラムに討論、休憩が入ります。詳しい日程については、問い合わせ先までご連絡下さい。
 発表はすべて英語で行われます。通訳はありませんのでご了解下さい。


日 時:2016年2月10日(水)13:30〜17:40、
         11日(木・祝)10:00〜14:40
場 所:大阪大学豊中キャンパス 大学会館2階会議室 アクセス(地図上31番の建物です)
参 加:無料、要事前申し込み
    下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「日韓国際人権法シンポジウム参加」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属、3)連絡先(電話またはメールアドレス)
      ◆宛先:matsuno★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)

問い合わせ:松野明久(大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)
      email:matsuno★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)
      tel:06-6850-5646

主催:大阪大学大学院国際公共政策研究科
共催:大阪大学大学院国際公共政策研究科稲盛財団寄附講座


 〜プログラム〜

【2月10日】13:30-17:40(開場13:00)
 (1) 第1セッション(国際法と国内法)
  1. Professor Oh Seung-jin, Dangkook University, "Human Rights in Korea: Past, Present and Future"
  2. Mr. Cho Yong-whan, Attorney, Jipyong Law Firm, "Issues with the Judiciary's Interpretation of Human
    Rights Treaties."
  3. Professor Murakami Masanao, OSIPP, "International Human Rights Treaties and Japanese Courts"

 (2) 第2セッション(ヘイトスピーチと差別)
  4. Professor Shin Hae-bong, Aoyama Gakuin University, "Domestic Implementation of Human Rights
    Treaties in Japan: the Case of the International Convention on the Elimination of All Forms of Racial
    Discrimination”
  5. Dr. Lee Joo-young, Expert Advisor, Human Rights Center, Seoul National University, "The Regulation
    of Hate Speech from International Human Rights Law Perspective.”

 (3) 第3セッション(先住民族、災害被災者の権利)
  6. Ms. Miyazaki Saori, Ph.D. Candidate, Osaka School of International Public Policy, Osaka University;
    Specially Appointed Assistant Professor, The Center for Australian and Asian Studies, Otemon Gakuin
    University, "The Human Rights Situation of the Ainu People in Japan with a Special Focus on
    Discrimination and Socio-economic Gaps”
  7. Ms. Tokunaga Emika, Researcher, Asia-Pacific Human Rights Information Center (HURIGHTS OSAKA),
    "The Right to Health of Disaster Victims: Fukushima Nuclear Disaster Five Years On”

【2月11日】10:00-14:40
  (4) 第4セッション(難民と移民の権利)(午前)
  8. Mr. Kim Jong-chul, Attorney, Advocates for Public Interest Law (APIL), "Utilising UN Human Rights
    Mechanism for Protecting the Rights of Foreigners: Focus on Individual Communication for Refugees
    and Treaty Body Country Report Review for Detained Migrant Children.”
  9. Assistant Professor Ando Yukari, Global Collaboration Center, Osaka University, "Challenges of Legal
    Protection for Refugee Claimant under the Immigration Control and Refugee Recognition Act in
    Japan”
  10. Mr. Namba Mitsuru, Attorney at Law, Tokyo Surugadai Law Offices, "Against Detention, Separation
    and Deportation: Asserting the Rights of Child Irregular Migrants in Japan”
  11. Mr. Miyauchi Hiroshi, Lawyer, "Immigration Detention Monitoring in Japan - The Challenges of the
    Immigration Detention Facilities Visiting Committee”
[昼食:12:10-13:00]
  (5) 第5セッション(アジアと北アフリカの移行期正義)(午後)
  12. Assistant Professor Baek Buhm-suk, Kyung Hee University, "Something to Consider: For Transitional
    Justice in Unified Korea.”
  13. Professor Nakagawa Kasumi, Pannasastra University of Cambodia, "Violence against Women in
    Transitional Justice Process in Cambodia: Convention on the Elimination of All Forms of
    Discrimination Against Women and Government Response”
  14. Assistant Professor Christopher K. Lamont, "Transitional Justice after the Arab Spring: Learning
    from Transitional Justice Experiences in the Arab World?”

 ◆終了は14時40分を予定しています。
 ◆11日の昼食は、大学内の食堂がすべて休みとなるため持参していただく必要がありますのでご了解下さい。


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東京藝術大学アートイノベーションセンター特任教授/大阪大学客員教授
  平田オリザ氏 特別集中講義「現代芸術と未来社会」

 劇作家・演出家の平田オリザ氏は、これまで、ロボット演劇に代表される先端技術とアートの融合から、私たちの
社会像を開いてきました。 現代芸術が未来社会に与えることとは何か、お話して頂きます。
 ここには「地方」や「災害」や「移民」等の緊要な課題に文化芸術はどう関わり得るのかという問題も含まれるで
しょう。 また、芸術に触れることが他者を知ることであるならば、享受を含めた芸術活動は「コミュニケーション」や「公共(性)」とも切り離せないはずです。 6時間におよぶ特別集中講義。質問の時間もたっぷりとります。
この機会に「現代芸術と未来社会」について平田氏とともにじっくり議論しましょう。

 定員に達しましたので申し込みを締め切りました。

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日 時:2016年2月7日(日)13:00〜19:00
場 所:大阪大学豊中キャンパス 国際公共政策研究科棟2階 講義シアター アクセス
参 加:無料、要事前申し込み
    下記のとおりメールにてお申し込み下さい。
      ◆件名:「平田オリザ氏 特別集中講義参加」
      ◆本文:1)お名前、2)ご所属、3)連絡先(電話またはメールアドレス)
      ◆宛先:osipp-inamorikoza★osipp.osaka-u.ac.jp(★を@にかえてお送りください)

※この特別集中講義は、「グローバルな公共倫理とソーシャル・イノベーション(稲盛財団寄附講座)」の選択科目である「身体文化論」の一環として行われます。 身体文化論では、公共の倫理およびソーシャル・イノべーションを現代芸術との関わりから――特に演劇やダンスなど身体をメディアとした現代芸術との関わりから――考えています。


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キャノングローバル戦略研究所研究主幹
  山下一仁氏 講演会 「TPPと日本の農業」 開催報告

 12月8日、キヤノングローバル戦略研究所研究主管・山下一仁氏(農学博士)による、「TPPと日本の農業」と題した講演を開催しました。
 本講演では、@TPP交渉の概要とその結果が日本の産業に及ぼす影響、A日本の農業の実態とコメ農政の抜本的改革案、について解説がなされました。 山下氏はTPPについて、「参加国は増加し、将来的には中国をも取り込む高レベルの制度である」と評価する一方で、 「コメなどの農産物5項目を関税撤廃の例外とした代償として、撤廃まで25年間要するアメリカによる対日自動車関税2.5%を受け入れることになった ことが本当に国益になるのか」と日本の交渉方針を厳しく批判しました。
 また、現在日本で行われている消費者負担型農政(消費者且つ納税者である国民の負担によって、減反と高い米価を実現する農業政策)の非効率さを 批判し、「主業農家に対する直接支払いによって、農業の構造改革を行うべきである」と訴えかけました。講演の後半には、海外における日本米に対する 評価の高さを示した上で、「日本政府は減反を廃止して、土地面積の単位あたり収量を増加させ、さらに海外で評判のよいコメを輸出することで農業を 活性させるべきである。そうすることで、農地を利用してコメの生産を維持し、輸入食料に頼ることを減らして、食料安全保障を確保するべきだ」との 考えも述べました。
 集まった聴講者は、日本が抱える農業問題の重要性について、刺激のある内容に惹きつけられた様子でした。

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講演される山下氏                    会場風景  

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山下氏と薮中特任教授

この講演会は本寄附講座科目である「グローバル公共政策の倫理とイノベーション論U」の授業の一環として行われました。


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劇場・音楽堂・美術館等と連携するアート・フェスティバル人材育成事業
 −〈声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声〉芸術祭III−

アーティスト・イン・レジデンス(A.I.R.)関連企画
篠原雅武氏 講演「生きられたニュータウン ―未来空間の哲学―」

 AIRでは、ネパールの現代美術家のジュピター・プラダンがリキシャを制作し、大阪の街を引いて歩きます。
 南津守の工場から出発し、高架下の公園、寺、古いビルの空きスペース、美術館建設予定の空き地へ訪れます。
 空きスペースなどの場所で、どのような動きや振る舞いがあり得るのか、その中でどのようにアートが活動できるでしょうか。
 この講義では「生きられたニュータウン」の著者、篠原氏より、ご著書をもとにニュータウンや生活空間や都市についてお話して頂きます。


 日  時:2016年1月20日(水)18:00〜20:00
 場  所:大阪大学中之島センター 講義室201(大阪市北区中之島4-3-53 Tel:06-6444-2100) アクセス
 参  加:無料、予約不要。直接会場へお越しください。どなたでもご参加いただけます。
      託児所を設けております。ご利用の際はお問合せ先までご連絡下さい。

 お問合せ:air15npl★gmail.com まで(★を@に変えてお送り下さい)

 公式サイト http://koefes.org/
 特設サイト http://air15npl.wix.com/air15npl

 主  催:大阪大学文学研究科
 共  催:大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
      大阪大学大学院国際公共政策研究科稲盛財団寄附講座、大阪大学総合学術博物館
 助  成:平成27年度文化庁「大学を活用した文化芸術推進事業」


 〜講師の紹介〜
   ○篠原雅武(大阪大学大学院国際公共政策研究科 稲盛財団寄附講座 特任准教授)
    1975年生。社会哲学、都市と空間の思想史。1999年京都大学総合人間学部卒業。2007年京都大学大学院
    人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、大阪大学大学院国際公共政策研究科
    特任准教授、京都大学人文科学研究所非常勤講師。
    単著に、『公共空間の政治理論』(人文書院、2007年)『空間のために』(以文社、2011年)
    『全−生活論』(以文社、2012年)『生きられたニュータウン-未来空間の哲学-』(青士社、2015)。
    訳書に、マヌエル・デランダ『新たな社会の哲学』(人文書院、2015)ほか。



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