阪大 国際公共政策学会が発足

紀要の編集や研究会を企画

「大阪大学国際公共政策学会」(通称・OSIPP学会)の設立総会が5月7日、文・法・経済学部研究講義棟で開かれた。同学会は主にOSIPPの教官、在学生、卒業生の学術振興、研究交流を図るための組織で、具体的には紀要『国際公共政策研究』や研究叢書の発行・配布、講演会や研究会の企画・開催などの事業を行う。会員は紀要の無料配布を受け、講演会などの事業に参加できる。
従来のこの種の学会では、意思決定は教官のみによる形が多いが、OSIPP学会では意思決定機関である評議員会や日常の運営業務にあたる運営委員会に、学生会員2名が参加、学生側の意向も学会に反映できる。また、同じ学生会員でも紀要執筆資格のある博士後期課程の学生とその資格のない前期課程の学生とでは会費に差をつけるなど、「他の学会より民主的で公正な仕組み」(黒澤満研究科長)になっている。
会長には黒澤満研究科長が就き、教官、卒業生は普通会員として、OSIPPの学生は学生会員の資格で加入できる。他に賛助会員、名誉会員の資格もあり、総会員数は128名(6月末現在)。会の運営は評議員会の議決により行われ、年一回5月に開かれる総会で、会計や活動状況が報告される。評議員会はOSIPPの助手以上の全教官と学生会員2名で構成され、日常の会務を行う運営委員会は学生会員2名を含む8名で構成される。
会費(年額)は、OSIPPの教官である普通会員は1万円、卒業生の普通会員は5千円、博士後期課程の学生会員は6千円、前期課程の学生会員は3千円、賛助会員は1万円以上。
設立総会にはOSIPPの教官、学生ら約70人が参加、黒澤研究科長、村上正直助教授が学会の趣旨や運営、会則などについて説明し、拍手により学会の発足が承認された。入会申し込み、問い合わせなどは、小原美紀助手(Tel06−850−5839)まで。


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