教員紹介

教員プロフィール

瀧井 克也(たきい かつや)
TAKII Katsuya

教授

Professor

研究テーマ

人・組織・マクロ経済

研究紹介とメッセージ

研究内容:人と組織のマクロ経済への影響

メッセージ:「公共」の意味について考える

 なぜある国は成長し他の国は貧困にあえいでいるのでしょうか。同様の疑問は成長する企業と衰退する企業、出世する人とそうでない人といったように様々なレベルで生まれてきます。私は、こういった階層構造に興味を持ち、国家や企業レベルにおいて研究を進める中で人材の育成と人材を生かす組織の役割の重要性を認識するようになりました。特に近年は日本の経済停滞を考える中で、現在の日本の人材配置と人材育成の特徴を見つめなおし、その原因とそのことがもたらす経済効果を様々な観点からを見つめなおすことを始めています。興味のある方は、http://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/~takii/research.htmlを見てください。

 私のような研究を行っているものから、OSIPPの学生にメッセージがあるとするならば、「公共」という言葉を使わずに、「公共」について考える癖をつけてほしいということです。本来「公共」とは、自己利益の追求だけでは達成できないものであるため、個人の努力だけでは達成に無理が生じる概念です。またその定義上、「公共」の目的において行われた行為は多くの人の利益にかかわることとなるため、誰しも無関心ではいられません。それにもかかわらず、何が「公共」たりうるのかということに関して、客観的基準が存在するわけではなく、決断を下す際には誰かの主観に基づく判断を免れ得ないという側面を持っています。これらのことを深く考えずに「公共」という言葉を使っていると、知らないうちに「公共」という言葉を別の目的を達成するための隠れ蓑として使っている自分を発見することとなるでしょう。人間の持つこういった弱さを理解したうえで、なおかつ「公共」に値するものを追求したいといった人々の善意を生かしていくためにはどのような教育・慣習・制度などの枠組みが必要なのでしょうか。非常に難しい問題で、私はまだ明快な答えを持っていません。ただ、「公共政策」に関心をもたれる皆さんにとって、こういった人間の弱さを巧みに利用しようとする人々から自分の人生を守るためにも、上記の習慣を身につけておくことは貴重かなと思います。

瀧井克也のWebサイト Personal Website

http://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/~takii/

研究業績
Researcher Database

 

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