教授に清井氏、外務省から

客員教授に河野、堀内氏

 清井美紀恵氏(左写真)が4月1日、OSIPPの教授に就任した。外務省出身の教官は神余隆博教授(現・駐独公使)、津守滋教授(現・駐クウエイト大使)に続いて3人目。
清井氏は78年、京都大学法学部卒業、同年外務省入省、仏・マルセイユ大学政治学科(修士取得)、在ベルギー日本大使館一等書記官、アジア開発銀行法務部法律顧問などを経て94年からOECD国際エネルギー機関(IEA)非加盟国課長、97年から外務省大臣官房国際報道課長。経済協力と広報関係の職務が長く、国際報道課長時は、スポークスパーソンとして外国メディアとの対応などを担当した。
OSIPPでは「国際官僚機構論」、「メディアと外交」などの授業を開講。大阪・船場生まれの船場育ち。「できるだけ院生に挑発的なテーマを投げかけ、いろんな角度から思考、発想できるような材料を提供していきたい」と話している。
客員教授には河野俊行氏と堀内俊洋氏が就任した。
河野氏は81年京都大学法学部卒、同大学院法学研究科修士課程、同博士後期課程を経て九州大学法学部助教授、97年から同教授。民事法を国際的、比較法的観点から研究。ネゴシエーションの授業などに加わる。
堀内氏は、寄付講座「個人金融サービス産業」の首藤恵客員教授が3月末で退任し、その後任として着任。堀内氏は71年京都大学工学部卒、同大学院工学研究科修士、博士課程修了。日本エル・シー・エーで経営コンサルタントとして勤務するかたわら、大阪大学大学院経済学研究科修士課程修了。京都産業大学経済学部教授などを経て96年より早稲田大学政治経済学部教授。専門は金融産業論、産業組織論、ベンチャー企業論など。


坂口助手、講師に

阪口規純助手が4月1日、講師に昇任した。同講師は83年、早稲田大学商学部卒、85年同政経学部政治学科卒業。97年OSIPP博士後期課程を中退、同年から助手。この間、(社)関西経済同友会に勤務、主任研究員として主に日本の安全保障を中心に国際問題に関する調査を担当した。専門は国際政治。特に戦後日本の安全保障政策史、国連の安全保障システム。


助手に餐場、岡田氏

助手には4月1日、饗場(あいば)和彦氏と岡田仁志氏が採用された。
饗場氏は、86年早稲田大学法学部卒、95年英国・ブラッドフォード大学大学院平和学修士課程修了、99年OSIPP博士後期課程単位取得退学。この間、読売新聞記者として約6年間、北海道、東京などで勤務。専門は国際関係論で、特に人道的介入、国際的な選挙支援活動などがテーマ。
岡田氏は個人金融サービス産業寄付講座の助手としての採用。88年東京大学法学部第一類(私法コース)卒、89年同第二類(公法コース)卒、98年OSIPP博士前期課程修了、99年同後期課程中退。阪大生協キャッシュレス検討委員会特別専門委員。専門は公共政策、特にサイバー社会の法と経済。


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