「中立でクオリティーの高い政策提言を―」 ―林敏彦科長に聞く

OSIPP のCOE化プロジェクトについて林敏彦研究科長に聞いた

<今このプロジェクトをスタートさせた意図は>

 OSIPPを中核研究機関とするためのいくつかの条件が現在、整いつつある 1つは時期創設3年目を迎えて、ようやく我々自身が考えていたような計画を実行できるようになったこと2つ目はOSIPPの内在的な問題つまり政策研究機関としてのアイデンティティーの確立が必要になったということ。最後に外部的要因として、近い将来関東に政策研究の新しい大学院大学ができることが決まり我々と してはこの強力なライバルに対抗するため地歩を固めておく必要があると考える

<どのような政策研究をめざすのか?>

 日本は情報量、人材とも官僚機構が最大のシンクタンクと言われているが 、行政機関による政策研究は政治的な影響を受けざるをえない。かといって民間 のシンクタンクもクライアントの意向に左右される危惧を脱しえない。OSIPPはあくまでも中立で、クオリティーの高いアカデミックな研究をめざしていく。

<関東にできる大学院大学と比べ、どういった独自性を出すのか?>

 東の大学院大学は中央官庁職員の養成及び再教育をめざす方針だそうだが 、OSIPPは関西という立地を生かして、地方分権やアジアを中心とする国際的な公共政策についての分析や提言のできる機関にしたい 今後は研究内容をシンポジウムや論文集、ニューズレター、さらにはホームページなどを通じて官僚や政 治家のみならず経済人にも語りかけていくつもりだ

<教育機関としての側面からカリキュラムの改正はあるのか?>

 学内に限定されず積極的に他の研究機関との交流を図るつもりだ。具体的にはメルボルン大学、神戸大学の各大学院との単位互換制度など学術交流を進めたい。


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