国際公共政策学科について
受験生への学科長メッセージ『国際公共政策学科で学ぶこと』
  • 学科長:大久保 邦彦教授

学科長:大久保邦彦 教授

  みなさんには、大学で勉強したいことや、将来なりたい職業がありますか? そうであれば、それに最も適した学部に進学しましょう。歴史をやりたいなら文学部、数学をやりたいなら理学部、マイナーな言語を学びたいなら外国語学部、医師になりたいなら医学部医学科、薬剤師なら薬学部、弁護士なら法学部法学科といった具合です。でも、何をやりたいか、何になりたいかが、まだ決まっていない、という人も多いのではないでしょうか。私自身、法学部を選んだ最大の理由は、潰しが効くからでした。

  法学部で実際にどんな勉強をするのか、みなさんは想像できますか? 『六法全書』を暗記することだと思っている人はいませんか? 歴史や数学のように、高校で学ぶ学問であれば、その内容はおおよそ見当がつくと思います。でも、国際公共政策学科で学ぶ法学・政治学・経済学をきちんと勉強したことのある人は、ほとんどいないでしょう。

  国際公共政策学科が目指しているのは、法学・政治学・経済学の基礎を身につけ、英語を駆使し、その知識や能力を用いて社会や人類のために貢献する人材の育成です。しかし、法学・政治学・経済学のすべてを究めることは、スーパーマンでもない限り無理です。現実にはどれか1つの学問に軸足を置いて、ほかの2つも勉強することになります。国際公共政策学科では、1年生の間に法学・政治学・経済学の基礎を学び、2年生からは自分に最も合った学問を選択し、ゼミでそれを究める、ということを想定しています。だから、社会のことには興味があるけれど、何をどのように勉強したらよいか、自分が法学・政治学・経済学のどれに向いているか、が分からないという受験生にとって、国際公共政策学科は理想的な進学先です。国際機関や外交官はもちろん、弁護士や経済学者だって目指すことができます。

  高校までの勉強では、多くの場合、問題には正解が1つしかありません。センター試験の問題が、その典型です。しかし、社会で発生する問題にただ1つの正解しかない、ということは、ほとんどありません。法学・政治学・経済学は、自然科学によって答えが出ない難問に取り組みます。たとえば、放射線被ばくの線量限度や、子宮頸がん予防ワクチンの安全性について、自然科学が正しい1つの答えを出せないからこそ、政治が登場するのです。そして、社会科学は、政治が合理的な決定をすることができるように手助けします。

 どうですか? 国際公共政策学科で勉強することについてのイメージが少しはわきましたか? それでは、桜舞うキャンパスでみなさんと出会えるのを楽しみにしています。